『神奈川北条家の兄弟』


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2015年10月発行。小田原北条氏の現代パロディ漫画です。
戦国大名家の中でも影が薄いとされる北条氏ですが、私は数年前のある日、なんの前触れもなく、突然に北条兄弟(四代目・氏政の兄弟)にハマり始めるという謎の症状に見舞われたのです。
おそらくは上杉氏からの関連で、三郎や氏政や氏照あたりをぼんやり知っていたからだとは思います。人物の逸話やらなんやらをぼんやりとながめているうち、なんらかの化学反応を起こし唐突にハマってしまい今に至るわけです。
なぜ現代パロディだったのかというと、ある時「氏政と正室の黄梅院が現代にいたら小田原で喫茶店(カフェではなく、喫茶店)をやっているだろう」という、これまた何の脈絡もないイメージが浮かびました。そこからいろいろ想像して世界を広げていくと、「北条家には現パロが合う」という感覚がありました。まるでワインとチーズのように「北条家」と「現代」は合うのです。武田家や上杉家ではこうはいきません。
そして北条家や小田原には「夏」が合う気もしていたので、「夏に兄弟がわいわいする話」を描きました。兄弟がただワイワイするだけもあれなので、同盟国の武田家も少しゲスト登場してもらいました。
あと、巻末には兄弟の紹介ページも作りました。こういうページを作るのは地味に大変で、書いていることに間違いがないか史料を何回も確認しながら作ったことを覚えています。本当に大変でした(遠い目)。
この本を読んだ方が数年後でも数十年後でもいいので、突然「謎の症状」に見舞われますようにと思っています。