親族御一同 河田長親短編集


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2016年10月発行。上杉謙信の家臣、河田豊前守長親を主役とした漫画です。
全4話の短編集なのですが、第1話を描いたのは2011年のことでした。WEBで公開して、そのアドレスをTwitterでつぶやいたらフォロワーの多い方に言及していただき、おかげで結構アクセスが来たことを覚えています。そのことに嬉しくなり、さらに続きを2話描き足すモチベーションになりました。第4話はページ数少なめですが、本にまとめるにあたって描きおろしました。
なんでまた河田長親の漫画を描こうと思ったのか、正直あまりおぼえていません。当時興味を持った長親のことを調べるためいろいろ史料を読んでいて、ウィキペディアにも載っていなかった河田長親の仮名を知ったりと、細かい知識を得ていったことがきっかけだったのかもと思います。
漫画の中には謙信はもちろん、長親と深く関わる謙信家臣の北条高広や、長親の叔父の河田重親も登場します。
この3人のおじさんキャラの造形がわりと上手くいっているなという感じがあって、あまり展開に悩むことなく比較的スムーズに話を進めることができました。北条高広の娘が眼帯娘なのは、単に父親とお揃いにしたかったからです(裏設定ではいちおうちゃんと理由があります)。眉毛が父親と似ているのも個人的には好きです。
今読むとこの漫画の長親は謙信や北条高広に対しての態度がちょっとユルいよなあと思うのですが、それが許される、自分の上に守ってくれる人がいる、という恵まれたポジションのキャラを描くのも、今となっては楽しかったなと思っています。